トイレの最中に「漢詩の翻訳をしてみろ」の提案(命令?)を受けたので、漢詩の特殊翻訳に挑戦してみました。
※トイレやお風呂、台所仕事の最中など無心になっている時にインスピレーションを感じることが多いです。
ふと李白様が頭に浮かんだので、李白様の静夜思を題材に選びました。翻訳の際に李白様の心情に同調しながら翻訳を行いました。
静夜思(せいやし)
床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷
床前(しょうぜん)月光を看る
疑うらくは是れ地上の霜かと
頭(こうべ)を挙げて山月を望み
頭(こうべ)を低(た)れて故郷を思う
静夜思
静かな夜に我想う
床前月光を看る
寝床に入りふと見ると、部屋の床に月の光が差し込んでいた。
疑うらくは是れ地上の霜かと
床の砂利に差す光は、まるで地面に下りた霜のようだ。
頭を挙げて山月を望み
その(光の)元を辿るように、私は山間(やまあい)に登る月を望んだ。
頭を低れて故郷を思う
私は自分の信じた道を進みながらも、今はこのようなさすらいの身となってしまっている。こんな時、ふと故郷のことを思い出してしまう。